残るのは後悔ばかり

【体験談137】妻がネット依存になって(5) | 浮気調査LEO

気持ちは戻らない

子どもが寝てから、妻の前に例の調査書を付き出した。
妻は驚く様子もなく、素直にその状況を受け入れた。
俺にはまだ愛があるから、妻の行動に対しての怒りの気持ちが沸々と湧いてくる。

 

「友達だって言ったよな?昼間にホテルの部屋に入る男友達なんているのか?おかしいだろ」

 

怒鳴ったつもりだったが、自分でも不思議なくらい体が震えていた。
妻に目を覚ましてもらいたい。
ただの浮気だったら、もう一度思い直して前の妻に戻ってもらいたい。
そう願ってのことだった。
しかし、妻は非常なまでに冷酷な言葉を返してきた。

 

「あなたは浮気だと思っているかもしれないけれど、これは浮気じゃないの。あなたの次にした恋愛。順序は違うけど、私達は結婚したいの。E(子どもの名)も新しいパパだってなついているのよ。私もEも二度とあなたへ気持ちが戻ることはないわ」

 

沈黙が続いた。
赤い糸は色褪せたのではない。
プッツリと切れていた。
妻のみならず、子どもまでがあの男になついている?
いつからか俺をパパと呼ばなくなったが、あの頃から相手の男と3人で出掛けていたのか。
そうなると、まだ初期の頃だ。
情けないが、涙がこぼれてきた。
声にならない声で「どうしてだ…」。それが精一杯だった。

 

妻は全て白状した。
俺とのすれ違いが起こり始めた時、SNSを介しての趣味のオフ会に参加した。
それは子を持つ親だけが参加出来るオフ会で、子ども連れでの参加がOKだった。
妻の浮気相手は離婚をし、1人で2人の子どもを育てているIT会社の若手社長だ。
そういう人もいると知り、自分の境遇はまだいい方なのだと悟った。
いつしか妻は今の事情を打ち明け、どうすれば修復出来るのか相談していた。
そのうちに妻の方が相手を好きになり、いつしか2人は深い仲に発展していったのだ。

 

ネット依存に陥っていた時、俺たちにはまだ修復出来る余地があったのだ。
そのタイミングを俺が見逃した。
もっと歩み寄っていれば、俺たちは昔の家族に戻れたかもしれないのに。
悔しかったが、妻の気持ちは二度と戻ることはないようだ。

 

相手の浮気を許し離婚しないようにしていたが、後日、妻の方から離婚届を渡された。
俺は、黙ってそれを受け入れるしかなかった。
慰謝料をもらいたいくらいだが、妻からは取れないだろうし、相手の男に会うのも嫌だった。

 

「そうやって逃げるところが嫌なのよ。本当に悔しいなら戦えばいいのに、あなたはいつも人任せ」

 

俺が最後に妻から浴びせられた言葉だった。
浮気をしたのは妻なのに、俺が悪いみたいな言い方だった。
俺はもう結婚なんてしないだろう。

 

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